もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

読んだ本

著者:岩崎夏海
タイトル:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

以下、読んだ感想。

感想

 弱小野球部をマネジメントで甲子園に導く女子マネージャーの話。
物語の下敷きとして、エッセンシャル版の「マネジメント」が何度も登場する。この本を読む前に先に「マネジメント」の方に目を通した。たしかに面白い。この物語のヒロインがのめり込むのもわかるくらいに。しかし、記述が一本調子なので何が重要なのかつかみづらかった。それをわかり易く紐解いてくれるのがこの本だ。ドラッカー入門におすすめの本になる(すでになってる)。
 話は変わるがこの本の成功は、タイトルのイメージで決まったも同然だと思ってる。女子校生にドラッカーだ。このインパクトはでかい。と、ここで似たような話を思い出した。赤川次郎著の「セーラー服と機関銃」である。これも女子校生に機関銃というインパクトがあった。そこでwikipediaで少し調べてみた。著者岩崎夏海は1968年生まれ。「セーラー服と機関銃」が映画化したのは、1981年。おそらくリアルタイムで薬師丸ひろ子の「カ・イ・カ・ン」を聞いているのだ。そんな下地があって本書は書かれたのではないだろうか。